いじめ防止授業
いじめ防止授業
当事務所の弁護士は、全員、茨城県弁護士会の子どもの権利委員会に所属しています。
当該委員会では、子どものための様々な活動をしています。
その一つとして、いじめ防止授業を行っています。
これは、弁護士が実際に小学校や中学校、場合によっては高校に出向き、いじめに関する授業を行います。
いじめがどうしていけないのかを人権の観点から子ども達に分かりやすい題材を使い説明していきます。
弁護士が行ういじめ防止授業というと、こういう罪になりますよ、損害賠償責任を負うことがありますよという法律的な効果から説明すると思われがちです。
しかし、私達は、特に、小学生については、もっと根本的にいじめがいけないことを理解して欲しいと考えています。
子どもの柔軟な心であれば、刑罰や賠償でびっくりさせなくても、いじめが人間が誰でも当たり前にもっている権利をおびやかすものであることを理解することが出来ると考えています。
もちろん、高校生などであれば、刑罰や損害賠償などのことを説明することもあり得ます。
成長段階に添った説明が必要だと思います。
コップの水に例えて、いじめる側はそれほどひどいいじめだと認識していなくても、いじめられる側の心のコップには、1滴1滴水がたまって、いずれ溢れてしまうかもしれない、
その前に、一人一人何が出来るかを考えることもしています。
子ども達は、いじめについて普段学校で先生方から指導されていると思います。
しかし、弁護士が、弁護士バッチを付けて直接子ども達に授業をすることは、子ども達にとってインパクトがあることのようです。
弁護士が出向くことで、子ども達が真剣に聞いていたと、感想を頂くことが多いです。
学校の外に、人権の専門家が真剣に子ども達のことを考えていることをぜひ、感じてもらいたいです。
いじめは繊細な問題なので、事前の十分な準備が不可欠です。
授業のやり方についても、工夫が必要です。
いじめ防止授業は、子どもの分野に興味を持ち、研鑽を積んでいる弁護士が、今、最も力を入れている取組みの一つです。